とんとん ヨガ日記

ヨガ、アロマ、歩くこと、山、水、私の好きなもの。今ここに生きる。ココロとカラダが心地良いものを選んでゆっくり生きている私が気付いたことを綴っています。

屋久島の傷跡~傷だらけのローラ

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屋久島最終日。
フライト予定は午後6時。
時間はたっぷり。
今日も山を満喫しよう!
と言う事で、軽めのハイキングコースとガイドブックにあった、尾の間にある、蛇の口滝を目指して5時間のハイキング。

不安は私のシューズのご機嫌具合。
昨日、島で1,2を争う大型スーパーで購入した絶縁テープをぐるぐる巻きにして、いざ!
と歩き出したところで、左側のソールが全部取れた!
おっとっとー。仕方ない左は底なしで歩こう!
軽めのコースという言葉を頼りに登りだす。
ただ、ガイドさんは、「ん・・・軽めではないよ・・・」と言う事だったのですこし覚悟をして、もし、無理そうならば引き返す、また、帰りの時間を考えて、14時には麓に降りられるよう引き返す事を決めて、目指す事に。

今日のコースはほぼ0mから登りだすので、最初に目にする植物は南国系。巨大なシダ類。怪獣でも出てきそうな雰囲気。
途中、小さな沢を越える。
「雨が続いているので最後の沢は渡れないかもしれないよ!」
車を置かせてもらった尾の間温泉の管理人の怪しげなおばちゃんは冷たく言い放つ。
「はい、ダメだったら引き換えしてきます。だから車を置かせてください、お代官様~」
「お客さんに邪魔なんだよね~(黒いサングラスを引き上げながら)」
「はい・・・」
「あっちの隅に。ほらずっと向こうのスミ」
「はい、よろしくお願いします!」

出発前のそんなやり取りを思い出しながら、亜熱帯植物の中を突き進む。
途中、どこが道だかわからない箇所、数箇所。赤い道しるべのテープを目印に岩を登ったり、降りたり、かなり道なき道を突き進む(感じ)。

最後?の大きな沢。ガイドさんによると滑るのでその靴ではかなり危ないと言われていた沢に出る。これを渡って、少し歩けば、ゴールの蛇の口滝へ。
ただ、私の靴が・・・おお!左足。ソールは元からありませんが、本体にも亀裂が。
そして右足もはがれ始めて・・・

ここでお昼にして引き返すか・・・
隊長(いつの間にか?)としては、自分の装備に不安を抱えながら隊員を率いるのは不安が残る。隊員たちも疲れを見せている。特に世間話担当隊員は装備十分ではあるものの、沢の岩の上で滑ってこけている。これではこの先不安だ。

よし!宿のオーナーの経営するお弁当屋で調達した、おにぎり弁当とバナナで昼食にしよう!そして、この先はまた、来年への繰越としよう!

今回は天候不順のせいもあり、どれも中途半端。
昨日のリバーカヤックも予定は一日満喫コースでしたが、雨が降り出した事もあり、半日で終了。お昼のラーメンをガイドさんと食べて別れました。
ちなみに一日コースならば、川で泳いだり、魚を探したり、海老を取ってフライしたりと、目に舌に、まさに体感コースなんだそうです!
それも、来年までのお楽しみ・・・
そんな話を聞きながら「海老のフライ」の部分に以上に反応していた、臆病で食いしん坊の隊員が一人。(そうそう、カヌーって性格出るんだよね~)

さて、ハイキングの帰り道は来た道を戻るだけだから・・・と思いきや、険しさは域も帰りも当然同じで、まさに山あり谷ありで激しいアップダウンの連続でした。
こんなところ登ったっけー???
途中、林野庁のパトロールのアルバイト学生(と思う)に出会う。
「どこまで行ってきたんですか?」「滝の手前の沢まで」「そうですか」
それ以上の会話はない。

私の靴もとうとう右足もソールがはがれ、テープで辛うじて止まっている状態。
とにかく滑らないように気をつけてっと。
そして、7年余り私と共にまさに「歩いてきた」靴「ローラ」へ弔いの歌を歌う。
「傷だらけのローラ」♪
おっと、隊員が滑って転んでいます。気をつけて~

麓に降りて、帰り支度。
温泉に浸かる。一昨日もガイドさんと一緒に来て、今ツアーでは2度目。
湯温は熱めだが雰囲気がとってもいい。
綺麗だし、200円だし。
そして、風呂上りのポカリスエットがうまか~!!!しあわせ~!

いろいろ宿題の出来た旅でしたが、来年の楽しみが更に膨らんだ旅でした。